2008-01-01から1年間の記事一覧
不動産賃借権の物権化 Aは、自己所有の土地をBに賃貸した。Bは、この土地上に建物を建てて使用していたが、土地賃借権の登記(民法605条)も、建物の登記も(借地借家法10条)も備えていない。その後、Aは、この土地をCに売却して引き渡した。この場合…
意思主義理論と民法94条 我が国の民法は明治維新の後に作られたフランス民法の翻訳版を改正して作られたものである。欧州で興った近代革命の思想が我が民法にも息づいている。近代革命は自由な意思に基づく個人主義・自由主義と資本主義がその根本ポリシー…
動機の錯誤 民法95条と96条の解釈適用において、いわゆる動機の錯誤をどのように位置づけるべきか。 意思理論の申し子のような存在がこの動機の錯誤と呼ばれる問題である。この点について解決するため時期民法改正で錯誤は無効ではなく取消事由とするように…